2011年11月6日日曜日

20111103試料より

昨日、C.tumidaより大型になるCymbellaを見出せずにいると書いた。
しかし、数はかなり少ないが大型のCymbellaもいるようだ。


2011年11月5日土曜日

20111103試料

クリーニング途中の試料を顕微鏡で覗いてみた。
10倍の対物レンズ横に0.17と記載されているのでカバーグラスをかけなくちゃならないのだけど
下の写真はスライドグラスに試料を1滴落とし ノーカバー。
 数滴覗いてみたが、Dydimoや Gomphoneis erienseは今のところ見つけ出せない。
Cymbella tumidaは1滴中数個の割合で見出せたが、C.tumidaより大型になるCymbellaも
見出せずにいる。
   外国で害藻となるDydimoは、年中大発生するのではなく、ある期間において大発生するようで
条件が整えば非常に繁殖力の強い珪藻なんだと思う。尻別川では、小さなコロニーを作っては流され細々と生息してきたのだと思う。
 川の 様子を変えるほどの濁流の中でも、壊れることのなかった個体がきっとどこかで繁殖の柄を伸ばしているに違いない。

2011年11月4日金曜日

川が・・・

きのう、ダイダイフチドリクヌギタケが出ているか羊蹄山麓へ行ってきた。その帰りに尻別川へ寄ってきた。
思わず目を疑った。川はもちろん流れているのだけど川の様子が変わってしまった。

写真の右側橋げた付近はコンクリートブロックで護岸されているはずが、かなりの石に埋もれてしまい、左側橋げた付近に中州が出来ていたのだ。その橋げたに木が引っかかっている。

下の写真は昨年(9月20日)撮ったもので、違う位置から撮っているのでピンと来ないかもしれないが、木の引っかかっている橋げた付近は中州になっておらず、川岸だった。

川は左側のほうにずれ込んでいる。
7月に来たとき川は、変らぬ姿を見せていた。 たぶんその後、大量の石や岸辺の木々を巻き込んで鉄砲水のような濁流があったに違いない。思い起こせば、9月に台風12号の影響で、豊平川でも河川敷に川水があふれ出し、大雨洪水警報が出されていたことがあった。
そのときに、尻別川でも氾濫していたのではないだろうか。
しかし今は、清流日本一(これまで1位10回)のごとく、清らかに水は流れている。

さて、川岸で川に入り込むと石がヌルヌルしすぎて、歩けないほど。
7月には殆どヌルヌル感がなかったのに、藻類がかなり発生している。
澱を採取するのに色々な石から採取したもののそれほど時間がかからなかった。
家に帰ってきてみて濃縮されている澱を数滴(10滴くらい)顕微鏡で覗いてみた。
昨年は1滴に数個入っていたDydimoやGomphoneis erienseが見当たらない。
大型のCymbella も見当たらない。
これはクリーニングして更に濃縮して見てみなければ・・・と思わされている。
(クリーニングはメチャクチャ苦手なんだけど・・・)
下の写真の種のほかに小型のCymbellaやGomphonemaなども散見されている。
下は、珪藻を捕食する原生生物。Encyonemaが捕食されている。
この原生生物は、珪藻の葉緑体を分解して吸収するのか、きっとそのときに赤く変化した葉緑体物質でピンク色になるのかな?と思わされた。

2011年11月3日木曜日

「尻別川の珪藻」を目標に

今年はきのこ関連で忙しく、珪藻のことにタッチできる時間が取れなかった。
本当なら雪解け後1ヶ月に一度の割合で尻別川に行き、澱採取を試みようと思っていた。

昨年12月初旬初冬の頃、 尻別川でDidymosphenia geminataの群落(小さいけれど)をやっと見つけた 。
(↓昨年の写真、茶色の小さなモワモワ)
これは護岸に使われているコンクリートブロックで、下の写真は対岸から見たところ。
この川に棲むDidymoが冷涼な季節に発生することは、群落を見つけたことでハッキリしたけれど、春や夏はどうなのか、他の時期にも発生しているのだろうか?そのことが知りたいと思っていた。
 そう思いながら、出来なかった。

出来ることなら、尻別川に発生している珪藻を調べられたらと思っている。調べるというより、「尻別川の珪藻」写真を撮ることが私にとって本題かな。分類などの知識は殆ど皆無なので、あくまで趣味の範囲なんだけど・・・。どこまで出来るかな・・・?